福井圭介・岸本卓也福井圭介・岸本卓也
誰でも楽しめる魅力
地元開催の大舞台へ

福井圭介・岸本卓也

選手競技:ボッチャ
松江ボッチャクラブ
ボッチャ

ボッチャとは

 「陸上のカーリング」と呼ばれ、パラリンピック正式種目です。赤青6球ずつボールを投げ合い、転がしたり、ボールに当てたりして、いかに目印の白い球に近づけるかを競います。

 

―競技を始めたきっかけは。

(福井:写真左)2023年夏にたまたま参加した松江市内のスポーツイベントで競技と出会いました。事故で車いす生活になってから、何もやってなくて、趣味をつくろうと参加しました。やってみたらわりと面白くて、24年の初め頃に松江ボッチャクラブに入りました。勝負事はそれまでやったことがなかったですし、みんなでわいわいするのが楽しくて、すぐにはまりました。自宅でも練習していて、廊下でひたすら投げています。

 

(岸本:写真右)フライングディスクに打ち込んでいましたが、知り合いの誘いで競技を始めました。23年夏ごろにクラブに入会しました。大会前は家の玄関でも練習します。相手が置いた球の位置や投げる角度、強さとかを考えて、すごく集中しないと勝てません。そこが面白さですね。

 

 

ボッチャ


―24年10月に佐賀県であった全国障害者スポーツ大会に初の島根県代表として出場し、ペア部門で金メダルに輝きました。

(福井)島根県として初めての選手派遣でしたので、とにかく楽しもうと思いました。試合では相手の嫌がることを意識しましたね。まっすぐ転がるように球の中の塊をほぐしたり、微妙に異なる球のくせを読みながら。1試合目はコントロールが定まらず苦戦しましたが、2試合目の最後には相手の球を越えて白い球に一番近づくショットも出て、会場が沸いたときはうれしかったです。

 

(岸本)多くの方に激励してもらっていたので、良い報告ができたらと試合に臨みました。相手は強そうな感じでしたが、変なプレッシャーは感じず、仲間のミスを補うリカバリーを意識しましたね。床の特徴を読むことが難しかったですが、相手の球と球の間をすり抜けるスーパーショットも出たんです。苦手な遠い位置でしたが、平常心で投げたことでうまくいきました。会場から歓声が上がり、興奮しましたね。金メダル獲得を親戚や周りの人がすごく喜んでくれて、やっていてよかったって思いました。

 

―島根かみあり全スポに向け、2人とも競技を続けていく考えです。

(福井)事故の後は家にこもりがちでしたが、ボッチャのおかげで外に出るようになりました。人生を変えてくれたボッチャには感謝しています。佐賀の大会では島根からサポーターの方に帯同していただいて、移動の補助や球集めなどをしてもらい、すごく励みになりました。若い人たちがどんどん上手になっているので、切磋琢磨しながら技術を磨き、地元開催でも代表に選ばれるよう研さんを積んでいきたいです。

 

(岸本)ボッチャの魅力は、誰でも楽しめるところです。まだ認知度が低く、練習機会や大会が限られるので、理解が広がって県内のいろんなところで多くの人が楽しめるようになればいいなって思います。

 

(2025年2月取材)

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