ライフル射撃体験会(2024年7月21日@立正大淞南高校)
2024年10月01日
2030年に島根県で開催予定の国民スポーツ大会(島根かみあり国スポ)で活躍する選手を育てることを目的として、県が大会時に高校生になる小学4年生を対象とした競技体験会を行っています。
7月にはライフル射撃の体験会を松江市内で開き、子どもたちは東京五輪に出場した松本崇志さん(今年3月に現役を引退)から手ほどきを受けて、平常心で的に挑む競技の奥深さを学びました。
会場は全国でも強豪として知られる立正大淞南高校(松江市大庭町)の室内練習場です。子どもたちはビームピストルとビームライフルに挑戦しました。初めに松本さんは「ゴミ箱に紙くずを投げて入ったら楽しくなる。何回も連続して入ったら爽快感がある。ライフルの楽しさは、これに近い」と分かりやすく競技の魅力を解説しました。
子どもたちの挑戦と成長
子どもたちは体が安定するように、何度もフォームを確かめながら、10メートル先の的を狙いました。松本さんは「引き金を優しく引くと、狙い通りに撃つことができる」「しっかり狙って」「上手だね」と一人一人に声を掛けていました。
競技に慣れたところで、子どもたちは1人が20発打って得点(満点200点)を競うミニゲームを楽しみました。松本さんも子どもたちに促されてライフルを手に取ると、連続で的の中心に当て、五輪選手のここ一番の集中力を見せつけ、大きな拍手を受けました。
185点を取って午前の部のライフル部門で1位となった高木陽真君(大庭小4年)は「ゆっくり、速すぎず、ということを意識して狙ったら、うまく的に当たった。松本さんに『すごいね』と言ってもらってうれしかった。ライフルをまたやってみたい」と話していました。
島根県ライフル射撃協会の展望
島根県ライフル射撃協会の高橋日出男会長は「ライフルは姿勢や呼吸、引き金を引く動き、平常心など、すべてがかみ合わないと高得点につながらない。遠くの的に当てる楽しさという、人間の本能に訴える魅力があると思う」とし、「若い人に興味を持ってもらうことで、競技人口を増やしていきたい」と話していました。